ターミナルケアについて

長年、介護士をしていて何度も利用者サンとお別れをしてきましたが‥残念ながら毎回、最期の時を家族の方々に見守られ安らかに、お見送り出来ることは少ないです。

最近‥特に、ここ一年程で利用者サンがガラリと変わりました。急変だったり看取りだったりしますが、上記のような自分の理想的なお見送りが何人できたか⁈と考えてしまうくらいです。

看取り(ターミナルケア)について、こだわってしまう理由があります。祖父が亡くなった時は本当に大変でした。午前中も元気に自転車に乗って知り合いの家に遊び⁈に行っていたそうです。しかし夕方の入浴が時間がかかっている母が心配して声掛けすると‥浴槽に頭を入れた状態でした。家には自分と母しか居なかったので、急いで風呂場から出し母が祖父の状態観察、自分が119番。

当時、高校生だったので想像もつかない程テンパっていました。119番かけて問われた第一声が救急ですか?消防ですか?

なんとか、救急車1台と祖父の発見時の状況は言えましたが祖父の年齢が分からず途中で母に代わりました。

結局‥

祖父は検視の結果、クモ膜下出血で上がり湯の時点で息を引き取り倒れて湯船に頭が入ったそうです。その為、肺には水が入っていなかったそうです。田舎な地元では警察が現場検証をしたり、かなり大騒ぎでしたが闘病生活が長かったり‥痛い思いはしなかったから良かったのかもしれないとは思います。

この時、自分の不甲斐なさを強烈に感じ病院事務の専門学校に入ったものの看護助手を経て介護士になった真相がその辺にも、ありそうです。認知症ケアの仕事も、やり甲斐があり不安感をどの様に取りつつ笑顔を引き出すか。お話しするのも好きですが‥利用者さん一人一人どのように看取っていけるか。家族の方々の心の準備や最期の思い出作りのお手伝いなどを考えてしまいます。

施設に入居しているので利用者さんに手厚く介護は当たり前ですが残された家族の方々が今後、前に進む為のお別れのケアも必要かな。と徐々に考え方が変わってきました。

個人的に今後の看取りは‥

・利用者さんが安楽して看取れる

・ご家族が利用者さんの看取りを受け入れられる

・職員も寄り添わせてもらえて積極的に関わる

以上の事がクリアできると理想的なんだよな。。と考えながら‥

また、お見送りしました。

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